貧困原因の学力格差なくしたい 元教師ら無料塾

[ 2010/12/10 ]

貧困が原因の学力や教育の格差をなくしたい──

 

 

そんな問題意識を持った元教師が立ち上がり、中学3年生を対象にした高校受験向けの無料の学習塾を、今月下旬に開講する。生活保護家庭などで塾に通えない生徒に手を差しのべ、意欲を持ってもらおうと準備を進めている。

 

その名もずばり「タダゼミ」。主宰者の深沢久さん(67)=南アルプス市=は高校の元社会科教師。県内の公立高校入試で課される英語、国語、数学、理科、社会を教えられるように、知り合いの高校や小中学校を退職した元教師に声をかけ、5人が参加する予定だ。教師をめざす大学生にもボランティアを呼びかけている。

 

深沢さんは1967年に県の教員に採用され、市川高校を最後に2003年に定年退職するまで県立高校5校で教鞭(きょうべん)をとってきた。へき地学校に勤務した経験から、教育をめぐる格差の問題に関心を持っていた。被爆者支援などのボランティア活動に力を入れる一方で、子どもたちの学習支援を夢見てきた。

 

2年前のリーマン・ショック以降、県内の公立高校の授業料減免申請数は過去最多を記録。高校授業料の無償化が始まったが、進学をあきらめる中学生も出ている。中学卒業と同時に就職しようにも、「高卒以上」を正社員の採用条件にしている企業が多い現状だ。そこで、進学支援を思い立った。

 

深沢さんは「不況や雇用情勢の悪化で、塾に行ける生徒とそうでない生徒に格差が広がっている。教える中学生が1人でもいいから、とにかくやってみようと思った」と意気込む。来年度以降も続けるため、NPO法人など法人格の取得も検討していくつもりだ。「企業を定年退職したサラリーマンの方や主婦の方に参加してほしい」と話している。

 

タダゼミは、受験期の来年2月までの毎週土曜日か日曜日に1日2~3時間程度、甲府市丸の内2丁目の県ボランティア・NPOセンターで5教科の基礎を教える。教材は塾が用意。一人ひとりの理解度に合わせて、授業を進めていく。

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素晴らしいことだと思います!


私は直接、力にはなれませんが、福岡から「タダゼミ」を応援しています。

 

 

 

 

 

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