play it by ear

[ 2010/06/05 ]

高校生の英語の時間

 

和訳の問題で

 

last words

 

を含む文があり、「遺書」と訳していました。
「電子辞書で引いたら遺書とでてきた」そうです。
確かに一番上に遺書とありました。

 

実はこの文、口論して縁を切るシーン。
残念ですが、遺書と解釈するには強引ですね。
「最後(別れ)の言葉」が最適でしょうか。

 


文を見渡し、状況に応じて訳を考える。
簡単ではないかもしれませんが、これが語学の面白さだと思います。
(他の和訳はgood jobでした!)

 


これでふと昔のことを思い出しました。

 

以前の仕事で、ご家庭のお金のことについてプランを作成する際
財政状況などを把握する為、多くの質問をするのですが
その中に

 

Do you have a will?

 

という質問があります。
ここでは

 


「あなたは遺書をお持ちですか。」

 


なのですが、ご存知のように、willには「意志」という意味もある為

(「意志、意欲」の場合は不可算名詞なのでaがつきません)
あるエージェントの方は

 


「あなたはやる気はありますか。」

 


と、このプランに関する意志を確認する質問だと思っていたようです。
(日本語を話す方には日本語で聞きますから、大抵の場合「はい」
と答えますので、実際に遺書の有無が確認できないことになってしまいます)

 

 

ん~語学は奥が深いですね。

 

 

このようにひとつの単語が様々な意味を持つので、
私はまだまだ樗才の身、play it by ear(状況に応じて対応する)を心がけて行こうと思います。

 

 

 

 

 

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